スタートまでのストーリー
1.父が急逝、お墓どうしよう!

1.父が急逝、お墓どうしよう!

今年6月、父が70代初頭で他界しました。大病や入院をしていたわけではなかったの
で、突然と言えば突然のことでした。
20年ちょっと前からサラリーマン最後の転勤をきっかけに住み着いた、ここ船橋。
「この地域でお墓も用意しようかね」と、夫婦で話し合っていた矢先の他界でした。

残された母、「お墓、どうしよう!」となりました。
そこでアラフォー・一人娘(私・本サイト運営者)登場!
東京の郊外でDINKS(古い言葉ですね、子供なし共稼ぎです)暮らし。
ゆえに、まあまあ、制限付き自由はある身。
「船橋で、ウチに一番いいお墓を一緒に探して!」とすがりつかれ、週末、時々有給休暇で霊園めぐりをすることになりました。

始めるに際し、母が大胆な提言をしました。
「リサちゃん、あなた、調査とかレポート作るの、やってたじゃない?」
「そうねぇ。」
「その経験を活かして、これから見に行くお墓のことを世の中の人に教えてあげたらどう?
船橋で困っている人、たくさんいるはずよ、お母さんみたいに。」
「えーっ?!」
「お骨のお父さんも『人様のためになるなら、待つ甲斐がある』って納得するから。」

かくして、すごい母の論法に説得され、本サイトを立ち上げたのでした。

スタートまでのストーリー
2.亡き父のお墓考

2.亡き父のお墓考

亡くなった父は山陰地方の出身で次男でした。大学から上京、そして東京で就職。
転勤数回、それに伴い引っ越し暮らしがありました。父母&ひとり娘の3人家族。

父は、遠い本家のお墓に入るつもりはなく、住み着いた船橋でと考えていました。
古いお墓で面倒な事があり、父の兄と共に大変な思いをしたことも、お墓への考え方に影響していました。

「俺のお墓で、後の人間に苦労はさせたくない。のちのち負担の無い墓がいい。」
「誰もお参りに来なくなることを想定して、ほっといても大丈夫な墓に入ろう。」
「最近は何でも進化している時代だ。もっと具合のいい墓が出てくるぞ!」
と、腕まくりをしていた矢先に逝ってしまったのでした。

加えて、わがままな母の条件があります。
「膝が痛いから、階段とか多い所はイヤよ。」
「ただお参りに行くだけなんて、もったいない。『何かいいコト』ある霊園ってないかしら?」

船橋は霊園がたくさんあるとは言え、ハードル高そう・・・大丈夫でしょうか?

スタートまでのストーリー
3.永代供養墓+美観

3.永代供養墓+美観

両親に、船橋近辺の親戚はなく、家族身内は私・一人娘の夫婦だけで孫もいません(ごめんなさい)。
「お母さんが入った後は、お参りに来るのはリサちゃん夫婦でおしまいね・・・。
あっ、お参りなんて期待してないから。」
「どういうこと(怒)?!」
「お墓より、生きている自分達のスケジュールが優先でしょ。夫婦で働いていたら、忙しいし尚更じゃない。」
「・・・・・・。」
「それでいいの。今から将来、誰も来ないことを前提に探しましょ!」

なんと、割り切った発想。しかし、続きがあります。
「でもね、鬼太郎が運動会するような、草ぼうぼうでボロボロになるお墓には入って居たくないわ。」
ゲゲゲッ! 出ました、わがまま発言!

というわけで、「永代供養墓」が条件になりました。
美意識の高い母にとって「美観」も条件にプラスしないと・・・・。

スタートまでのストーリー
4.巡る霊園墓地をセレクト

4.巡る霊園墓地をセレクト

さあ、スタートの段取りに入ります。
船橋市内だけでも霊園墓地は20件以上あり、探すには恵まれた地域だと思います。
しかし、時間も体力も限界がありますゆえ、あらかじめ大まかな条件で絞ることにしました。

■永代供養墓がある ■評判や注目度(アクセス数)が高い
その結果、次の6か所にしました。

【巡る霊園墓地リスト】
① 船橋昭和浄苑
② 三咲霊園
③ 釈迦寺霊園 小室大納骨堂
④ 八千代ふれあいパーク
⑤ 船橋中央メモリアルパーク
⑥ 馬込霊園
以上の箇所へ、何日かに分けて実際に行って参ります。

さて、基本情報や運営側の紹介記事なら、WEBや雑誌・カタログから得られます。
私たち母娘が発信するべきは、「一般人の目線と感覚」だと思うのです。
同じ立場の方に代行して「行って見てきて、報告する感じ」です。
とくにわがままな母と娘のキツーイ主観的チェックは、価値ある指標にきっとなるはず。
そのチェックポイントを設定して、次にお伝えします。

スタートまでのストーリー
5.わがままチェック項目設定!

5.わがままチェック項目設定!

「世間の評判や情報より、自分達の感覚が一番!」
「WEBやパンフレットに書いてないことこそ、チェックすべきポイント。」
・・・と2人で話し合った結果、チェック項目は8つにもなりました!
シニア女+アラフォー女の目線で項目ごとにレポート、最後に評価★マークを付けます。

母娘のわがままチェック項目

① 雰囲気
風景や空気感、好き嫌いとか色々。ムードは大切。
② スタッフさんの感じ
対応の感じとか、笑顔とか人柄とか。
③ 休憩所事情
母は膝が悪いので、座るポイント必須。美味しいコーヒーやお茶が飲めると嬉しい。
④ トイレ事情
何はなくともこれだけは! 使い勝手、設置場所、親切設計か、など。
⑤ 園内の動きやすさ
膝の悪い母、年々動き辛くなるのを見据えて、通路環境、バリアフリーなど。
⑥ お参りに来たくなる感
母の求める「せっかく行くなら何かイイコト」があるか?
⑦ コスパ感
理屈ではないことも含めて判断。

⑧ プラスの魅力
特別なモノ・コトがあれば、ボーナス的に評価と加点。

母いわく、「わがままで、注文の多い女性の評価はね、役に立つのよ!」。

スタートまでのストーリー
6.「戒名」もセットで!

6.「戒名」もセットで!

探すに先立って、私達がもう一つ購入すべきコト?がありました。
「戒名」です。

我が家(今となっては私の実家)は、船橋に住み着いたものの、地元のお寺の檀家になることなく暮らして来ました。
「檀家制度」」なる伝統的なお寺システムに、特に意識もこだわりも無かったのでしょう。それは特別でなく、「団塊の世代のフツーの意識と暮らし」の両親だったと思います。
「ウチって、何宗だったっけ?」とたまにそんなやりとりを聞いたような、仏教だけど殆ど無宗教状態。
法事は数珠を携え手を合わせ、お正月は神社に初詣、クリスマスは何だかわからないけど楽しく騒ぐ、という「絵に描いたような一般人」です。

前置きが長くなりましたが、父はお骨のままで戒名もありません。
「戒名なんてさ、入るお墓の関係寺で付けてくれるらしいから、『セット』で。」
と言っていた通りになっています。
お墓がない=戒名がない の逆セット状態に!

戒名って高そう・・・・・。