13.公開講座
船橋昭和浄苑で縁を持った仏教人生大学・公開講座「生と向き合う心構え」が、東大・本郷界隈で開催にて、母と行って参りました。
文学少女と言われた(?)頃によく読んでいた漱石や鴎外の小説世界のエリア。
「訪ねてみたいな」と小さな夢に抱き、数十年を経た今実現!
亡き父のはからいかな?
地下鉄・東大前駅を出ると、赤門で有名な東京大学本郷キャンパスが。
レストラン山猫軒!?聞いたことある名前・・・宮沢賢治「注文の多い料理店」の名前ですね。
人間が食材として料理されそうになる、ちょっと怖い話だったはず。
森井書店の手前を右に折れて真っ直ぐ行くと、鳳明館・森川別館。
今は旅館、昔は帝大生の下宿。
漱石の「三四郎」の登場人物達は、こういう所に居たんだろうなぁ。
・・・なんて小説の世界に浸っていたら、「講座が始まるわよ!」と母に急かされ、ハッと我に返りました。
さて、シーンは移り、講座会場。
本日のテーマは、「往生 いきいきと生きる~歎異抄に学ぶ~」。
講師は、九州大谷短期大学学長・三明智彰先生と言う方でした。
参加者は50人はいたでしょうか。大変熱心。
それもそのはず、三明先生の講義は、聞きやすくて解りやすくて面白い。
学んで笑って、あっという間の2時間でした。
「企業戦士で頑張り抜いた人達が、定年後、失った『何か』を取り戻そうとされているんですね、今。その『何か』が歎異抄にあるのではないでしょうか」的な語りがとても印象的でした。
まさに亡くなった父がその一人でした。
母は「お父さんが聞きに来れたら一番よかったのに」と、
会場の書籍販売コーナーで三明先生の著書「団塊世代の仏教入門 こころを満たす智慧『歎異抄』を読む」を購入。
「お供えして読ませるから」ですって(笑)。
證大寺・井上住職とも再会。質問コーナーなど仕切られていました。
「講座終了後には三明先生を囲む座談会がありますから、どうぞ参加して行って下さい」とのお誘い。
仏教人生大学って、明るくて社交的だなぁ!
少女時代の夢も実現し、楽しく学び、座談会で締め、大満足の一日でした。
「次回から、こっちも毎回来ることにする」と母。
私も付いて行こうっと!